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【ゲーム開発】ゲームのグラフィックは最後に決めろ

 グラフィックデザインはゲームの要だ。いくらゲームがおもしろくてもキャラクターが悪ければ遊んでもらうことすら叶わないし、UIが使いにくければ苛立ちを覚えて途中でゲームを辞めてしまうだろう。


 そうしたゲームのイメージをガラリと変えてしまうグラフィック(キャラデザやUIなど)は最後に決めるのが良い。適切なグラフィックはゲームに依拠しているからだ。
キャラクターありきなゲームならば先に決めて、モデルを用意していいかもしれない。しかし、あなたが"ゲームを作りたい"と思ってゲーム制作に取り組み始めたのだとしたら、おそらく最初にあるのは漠然としたゲームデザインであるはずだ。そうした場合、ゲーム制作途中でキャラクターデザインを決めてもおうおうにして後から変更することになる。
 実際に制作途中と完成間際になってから見えて来るゲームの完成図はかなり違う。またシステムなどから見えてくる完成像だけではなく、制作過程で追加した機能や熟成した知識からも理想とする絵が変わるだろう。
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 ゲーム制作で一番達成感が大きい作業が絵作りであるのはたしかだ。実際にプレイするユーザーだけでなく、開発している側も動いている絵からゲームの現状をもっとも認識できるに違いない。また延々とプログラミングを繰り返しても、ソーシャルメディアに作業風景として動いている動画を貼ることもできない。(どこかのインタビューで8割完成した時点でSNSで発表しなさいと書いていた記憶がある)
 しかし、それでもなお、絵は最後に作るべきだと思う。それは安直にゲームシステムの一部が完成したといってキャラクター制作に取り組み、UIを制作し、寸分の狂いなく配置したUIデザインの変更を余儀なくされた経験が何度もあるからだ。


 ゲームシステムが変われば適切なUIは変わり、ゲームデザインが変われば描くべきキャラクターも変わる。任天堂スプラトゥーンのα版を四角や丸のオブジェクトですませていた。
 ゲーム制作の進行度合いを実感したくて、いつもと違った作業をしたくてゲーム開発ツール以外のツールを開くことがあるかもしれない。しかし、その時間はたいてい無駄になる。気分転換をしたいのならばかまわないが、ゲームの完成を目指すならば単調な作業に耐えてグラフィックデザインを最後にした方が無駄な反復作業が減って完成する可能性は高くなるだろう。


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